2011/01/18

NOLS BC Ski Course (1) Outline and Powder!

2010年12月29日から年をまたいで2010年1月9日まで,NOLS (National Outdoor Leadership School)のBack Country Ski Course (23 years old over) に参加してきました。場所はTeton Valley,我が愛するTetonです。National Parkとは反対側のTetonの西斜面で雪まみれの12日間を過ごしてきました。
NOLSはOutward Bound と並ぶアメリカにおける冒険教育機関で,アメリカのみならず,南米パタゴニアやオーストラリア等でもプログラムを行っています。Kazuは,2009年の夏にOutward Boundには参加したことがあるので,両者の違いについて興味がありました。
そしてもちろん,もう一つは初スキー in USA,しかも大好きなTelemarkでBack Country!しかもBack Countryで9日間!!

ということでお伝えしたいことはたくさんあります。まずは備忘録も兼ね,日程を追いながらCourseの概要から。

12月29日(1日目)
NOLS到着
AM 備品のチェックとレンタル
PM Lecture:暖かく過ごすために(レイヤリング等),Cold Injury(凍傷)について
NOLS School 泊

12月30日(2日目)
終日近隣のスキー場で技術Lesson
NOLS School 泊

12月31日(3日目)
AM 引き続き技術Lesson
PM Packing
NI Lecture:Avalancheについて
NOLS School 泊

1月1日(4日目:BC1日目)
いよいよBack Countryへ
Yurt泊(モンゴルではゲルとも呼ばれる移動式の住居)

1月2日(5日目:BC2日目)
AM ビーコン(こちらではTransceiverと呼んでいます)の使用法の練習
PM Back Country Ski
Yurt泊

1月3日(6日目:BC3日目)
AM Snow Travel
PM Snow Cave(雪洞)作り
Snow Cave泊

1月4日(7日目:BC4日目)
AM Snow Cave周りの環境整備
PM Back Country Ski
Snow Cave泊

1月5日(8日目:BC5日目)
MO Lecture:冬の野生生物の生活
Back Country Ski!!
Snow Cave泊

1月6日(9日目:BC6日目)
MO Lecture:Snowpackの観察について
Snow Travel
Snow pitを掘って,雪質の観察。弱層テストの方法
Back Country Ski
Snow Cave泊

1月7日(10日目:BC7日目)
MO Lecture:Avalancheについて
Back Country Ski
Snow Cave泊

1月8日(11日目:BC8日目)
AM Snow Travel(下山)
PM Fly Camp設営
NI Last Night with Small Campfire

1月9日(12日目)
AM NOLS School 帰着
PM 片付け等 Graduation 解散

今回の参加メンバーは8名,うち女性が3名。イギリス,シンガポール,そして日本と海外からの参加が3名。職業もお医者さんから,軍で働く人,OBSのインストラクター!(シンガポールからの人)と盛りだくさん,まさにDiversityという感じでした。ちなみにKazuが最年長でした・・・シンガポールからのSyedはなんとスキーさえも初めて!勇気がありますね。
インストラクターは2名,陽気で「よし,いっちまおうぜ!」という感じのAJと,「ちょっとそこは落ち着いて・・・」という感じのCraig,なんだかバランスのいいコンビでした。

では写真を交えつつ・・・


各自が持ってきた荷物を広げて,インストラクターのチェックを受けています。やはり,「備えあればうれしいな」ですね。


レイヤリングのLectureを受けています。


スキー場での一コマ。全員がTelemark Skiです。レベル別にスキー場のインストラクターから指導を受けました。ぼくらの担当はAJの奥さん!とても教え方上手で,ちょっとコツつかんじゃいました。


いよいよ,Back Countryへ出発です。40LほどのBackpackとそりで全ての荷物を運びます。このそりが優秀!急斜面の多い日本では難しいかもしれませんが・・・


これが最初の2日間泊まったYurt。2段ベッドやプロパンガスのコンロ,薪ストーブなど,生活に必要な備品がそろっていてとても快適でした。詳しくは生活編で紹介します。


さらにWildernessを奥へと進んでいきます。


ぼくの前に道はない。


ぼくらの後に道はできる。


夕日に染まる雪山はきれいですね・・・


ぼくらの6日間の家,Snow Caveの中で。左がインストラクターのAJ,真ん中がCraig。


いよいよBack Country Ski,はやる気持ちを抑えて斜面を登っていきます。


いえーい!雪はもちろんふかふかのPowder!


自分たちの楽しんだ後が刻まれています。Skiの楽しいところですよね。


Kazu,準備OKです!


真っ白なキャンバスに思い思いの絵を描いていく感じ・・・


遊び疲れて,日が暮れて,帰路につきます。遠くに我が家が見えて,ちょっと嬉しくなります。
でも,やっぱり名残惜しくて後ろを振り返ると,自分たちの遊んだ軌跡がはっきり残っていて,また明日が楽しみになる。
子どもの頃の夏休みを思い出させるような毎日でした。

気温は最高でもマイナス5℃くらい,夜はマイナス20℃以下まで冷え込みました。でも,自分はしっかり生きていて,寝袋の中に凍った手袋や湿った靴下を入れて一緒に一晩過ごすと,それらが乾いている・・・人間ってすごいなあ。

もちろん楽しかったことばかりではありません。むしろ大変だったことの方が多いかも。でも,やっぱり「楽しかったなあ」と心から思えます。

雪の中での生活のことや,期間中に受けた雪崩に関するLectureについてはまたレポートすることにします。


間違いなく今までで一番のBack Country Ski体験でした。
(つづく)

追伸:NCの空港からうちまでタクシーで帰ったのですが,運ちゃんに,「日本人?見えないねえ・・・」と言われてしまいました。顔,ずいぶん黒くなったからなあ・・・

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