2010/06/28

Road Trip Stats

6月26日に無事NCに戻ってきました。最後の2日間は700 Mileのドライブ、さすがにちょっとTedに運転を代わってもらいました。

Road Tripについて、備忘録の意味も含めていくつかのStatsとともにふりかえることにします。

●日数:6月6日〜26日(21日間)
●全走行距離:7046.7 mile(11,339.4 km)
●通過した州:20州
Tennessee, Arkansas, Oklahoma, Texas, New mexico, Arizona, California, Nevada, Oregon,  Idaho, Wyoming, Montana, South Dakota, Minnesota, Iowa, Illinois, Indiana, Kentucky, West Virginia, Virginia
●滞在した州:11州
Tennessee, Oklahoma, New mexico, Arizona, California, Nevada, Idaho, Wyoming, Montana, South Dakota, Illinois
●訪れたNational park 及び National Monument:7カ所
Grand Canyon NP,  Petrified Forest NP, Yosemite NP,  Grand Teton NP, Yellowstone NP, Devils Tower NM, Badlands NP
●宿泊のうちテント泊数:14泊
Red Rock Canyon State Park(OK), Santa Rosa State Park(AZ),  Desert View Campground(Grand Canyon), Mother Campground(Grand Canyon), Wawona Campground(Yosemite),  Rye Patch State Recreation Area(NV),  Gros Ventre Campground(Grand Teton), Jenny Lake Campground(Grand Teton), Devils Tower Campground(Devils Tower),  Big Sioux Recreation Area(SD),  Kickapoo State Recretion Area(IL)
●再生したipodの曲数:1580曲(沖縄民謡からLed Zeppelinまで!)
●消費したBeerの本数:数えきれません
●消費したWhiskeyの本数:3本(もちろん、2人でです)
●雨に降られた日数:2日(そのうち1日はドライブ中、テント泊中に雨に降られたのは一度もありませんでした。活動中に降られたのはMontanaでのSnow Hikingの時のみ。We are lucky!)
●車のトラブル:4回
運転席側のパワーウィンドウ故障、ガス欠、左後輪のパンク、フロントガラスのクラック…けっこう多いね…
●今回のTripで一番楽しかったこと:
Ted曰く、YosemiteでのClimbing、Kazu的にはClimbingとGrand Tetonで迷うところ。ただし、次は絶対YosemiteでBackpackingしたい。(果たして次はあるのか?!)
●今回のTripで一番良かったCampsite:
満場一致(2票だけど)でGrand Teton の Jenny lake Campground。

お気に入りのJerry Lake Campground

その他思ったことをつれづれなるままに…
やぁーっぱり、アメリカはでかい!車で移動して改めて大きさを実感しました。町から森林、森林から、一面の畑、一面の畑から大平原、大平原から砂漠、景色がまるで紙芝居をめくるように一気に変わる感じがすごいなあ。

KazuとGrenとYosemite

いろいろな人と出会ったけど、1人としていやな思いをしませんでした。Tedの友達はもちろん、車がパンクして困っていたときには若いおにいちゃんが、Do you need our help? なんて言って寄ってきて、Tシャツが汚れるのも構わず、タイヤ交換してくれちゃいました。日本に帰ったら、困っていそうな人を見たら、絶対声をかけるぞ、と固く誓いました。

Blogのタイトルにアメリカアウトドア三昧とありますが、本当にこの3週間は三昧でした。でも、まだまだ、やりたいことはいっぱいあるし、行きたいところもいっぱいある、それも改めて実感しました。

スケールは全然違うけど、Yosemiteは上高地に、Grand tetonは白馬にどこか似ていました。Yellowstoneは志賀−草津といった感じ、こう書いちゃうとちょっと違う気もするんだけど…ただし、Grand Canyonは日本のどこにも似ていませんでした。

この風景は日本のどこにもないなあ…

日本-カメルーン戦の結果はYosemiteで、日本ーオランダ戦はIdahoで、日本-デンマーク戦はMontanaで知りました。いよいよ今ワールドカップで初めてリアルタイムで日本の試合を観戦することができます。運命のキックオフはこちらの時間で朝10:00!
青いTシャツ着て応援します!

Bad Boys in Badlands


2010/06/23

Road Trip Photo

今、モンタナ州のBosemanという町にいます。Tedの友達のお宅にお邪魔しています。
今日はハイキングに出かけたのですが、友達の子ども(中学生)はなんとスキーを担いでいきました。残念、1年半ぶりのスキーはできませんでしたが、雪を満喫してきました。


旅の様子をお伝えすべく写真を何枚か…


YosemiteでMulti-Pitch Climbing、El Capitanの隣にあるManure Butressを登ってきました。


頂上直下のケーブルがセットアップされていないというので、なくなくHalf Dome Hikingは断念。Upper Yosemite Fallから眺めを楽しんできました。


IdahoのBoiseでは、マウンテンバイクを楽しんできました。




夢のひとつだった、Grand Tetonも訪れました。


Yellow Stone National Parkにて


1年半ぶりのHot Spring(温泉といいたいところですが、風情がちょっと…)も堪能しました。

旅も残り少なくなってきました。これからは一路東に向かいます。
とにかく、アメリカは大きい…

まとめは帰ってからしようと思います。


2010/06/19

Go east

今、Idaho のBoiseという町で、タイヤの修理をしてもらっています。YosemiteでMulti-Pitch Climbingをしたり、マウンテンバイクでYosemite valleyを散策したり、Upper Yosemite Fallをめぐるハイキングにでかけたり、タイヤがパンクして困っていたところを、Young Guy 2人に助けてもらったり、ひたすら続く荒野を何時間も車で走ったり、BoiseではTedの友達のお宅に泊めてもらい、昨日はマウンテンバイクでシングルトラックを走りました。
タイトルにもある通り、向かう方角が変わりました。

写真がアップできる環境になったらアップします。
まだまだTripは続きます…

2010/06/12

Go West 2

たくさんのことがあるのですが、とにかく時間がありません。
とりあえず楽しくやっています。
既に2800mile走りました。
Grand CanyonでMTBを楽しみました。
明日から5日間Yosemiteに入ります。
Rock Climbingもしますよ。


Half Domeの山頂に立つことも計画中(ただしトレッキングです)

2010/06/06

Go West!

いよいよ、Grand Canyon、Yosemite、Grand Teton、Idahoを巡るRoad Tripが始まりました。


朝7時30分、我が愛車Grenは2台のMTB、キャンプ用具、食料などで満載です(ただし、2/3はTedの荷物)。
I-40という州間高速道路をひたすら西へ向かいます。


4時間かけてTennesseeに入りました。さらに運転し続けること7時間半、今日の目的地Nashvilleに到着しました。


Nashvilleは西のHollywoodと並ぶ音楽の町、せっかくなので、Hard Rock Cafeに入りました。



Tedが運転を代わってくれるというので、Beer、頂いちゃいました。


いろいろなアーティストのギターや衣装などが飾ってありました。ミーハーな私は、Tシャツ、買っちゃいました。


日曜日の夕方5時頃でしたが、すでに町のライブハウスではロックからウエスタンまで、さまざまなジャンルの音楽が演奏されていましたよ。やっぱり音楽のある町はいいですね。


今日の宿泊場所は、春にCumberland Islandに行ったときにばったり出会った、TedがAppalachian State UniversityでPart Time Lecturerをしていたときの学生(もちろん今は立派な社会人)のお宅の地下室をお借りして宿泊。なかなか過ごしやすい場所です。
これからしばらくは毎日長距離運転が続きます。

本日の走行距離 567.5 Mile

2010/06/04

Staff Training 2

今日、キャンプ・ロイヤルのスタッフ・トレーニングが終わりました!
(実は正確には明日までなのですが、明日はほぼキャンプの準備に入るということで、免除してもらいました・・・)
とにかく密度の濃い講習でした。以下、簡単に内容の紹介をします。
大きな流れとしては、3人ひと組でグループを作り、基本的に9:00〜11:00までレクチャー、この中で、今日のテーマが挙げられます。
11:20から、自閉症のある人たちがキャンプ・ロイヤルに来てプログラムに参加し(なんと、トレーニングのためだけに4日間来てくれるのです)、カウンセラーは実際にパートナーとして共に活動したり、その様子を観察したりします。それぞれのキャンパーにはトレーナーという、実際に自閉症を持った人たちとさまざまな形で関わっているプロフェッショナルの人たちがついています。プログラム中のサポートや活動が終わった後のグループ内でのミーティング等をしてくれました。その後今日のテーマに沿ったワークシートに記入し、全体でふりかえりをしてしめくくるという形でした。そ1日ごとに関わるキャンパーが代わり、さまざまな年齢や個性を持った人たちと関わることができました。
トレーナーはほとんどが学生時代にここでカウンセラーをしていた人たち、このキャンプで学び、さらにプロフェッショナルとして第一線で活躍し、キャンプのトレーニングに戻ってきてくれるそうです。なんだかすごいなあ。トレーナーのヘッドはジョン、優しい笑顔の人なのですが、時折見せる視線が鋭いなんて思って後で調べてみると、日本にも講習等をしに来たことがあるすごい人だったらしいです・・・そうそう、トレーナーの中には、昨年の9月にTEACCHでプレスクールの様子を見せてもらったときに教えていたF○t sistersの1人、ベスもいましたよ。以下、日付を追って紹介していきます。
4日目
4日目のテーマは、「自閉症の特性を知る」、ジョンからの密度の濃いレクチャーを受けた後、いよいよキャンパーと対面です。今日は初めてということで、トレーナーとキャンパーが一緒に活動している様子を観察しながら、自閉症のある人たちが持つ社会性や言語の発達、行動や感覚等の特徴をワークシートに書き出していきました。プログラムの運営は最低でも1年の「カウンセラー経験」を積んだ学生がアクティビティ・ディレクターという役割で、全てを進行していきます。そのおかげでカウンセラーはキャンパーのサポートに徹することができるのです。プログラムの進行について気付いたことをざっと挙げておきます(本当は今日のテーマとずれるのですが・・・)。
1)歌で始まり、歌で終わる、というように始まりと終わりがはっきりしている。
2)例えば、Music and Motionというプログラムでは、どんなアクティビティを行うかがボードに書かれており、終わるたびに線が引かれるので、キャンパーにとって見通しがつけやすい。
3)アクティビティに応じて場の設定が工夫されており(いすがサークル型になっていたり、スクール型になっていたり)、各アクティビティが終わるとその道具は片付けられるため、混乱しにくい。
4)雨天時の活動も含めて、全ての活動がしっかり準備されている
5)活動から活動への移行に大きなチャレンジがあるキャンパーのために移行の時間がしっかり取られている。
昼食をキャンパーと一緒に取り、1時間ほどの休憩時間の後、午後のプログラム、キャンプ・ロイヤルではなんと1日3回もプールの時間が取られています(その理由は後ほど出てきます)。午後はプールで楽しみました。15:15にキャンパーと別れ、その日のトレーナーとふりかえり、その後16:20から全体でのふりかえりとなりました。
夕食後の夜のセッションはPSPIトレーニングという、自信の安全のためのトレーニングを受けました。
5日目
5日目のテーマは「構造化を学ぶ」、見通しを上手くつけることが難しいキャンパーのために、スケジュールや物理的な部屋の配置、用具の準備、ワークシステム等のさまざまな「構造化」が必要になります。まずはレクチャーでその考え方と方法を学びました。
そしていよいよ今日からHands-on、1人のカウンセラーが実際にキャンパーと活動を共にしながら、学んでいきます。今日のキャンパーは4歳の女の子、そしてトレーナーはベスでした。詳しいことは省きますが、やはりトレーナーはすごいですね。見事な誘導の仕方です。カウンセラー役の学生の女の子も(今回初めてこのような活動に参加すると言っていました)なかなか上手にキャンパーと接していました。
この日心に残ったことを箇条書きに
1)ふさわしくない行動があったときに、Don'tではなく、代わりにどんな行動をするべきかを提示することが大事。
2)キャンプで勉強する必要はない。彼女にとって(もちろん彼女だけではなく全てのキャンパーにとって)、キャンプは理屈抜きで楽しい場所でなければならない。これは、ベスの言葉です。普段プレスクールで「教える」立場の彼女が言うことですから、ものすごく説得力がありました。
昨日と同じように午後の活動後、グループ・セッション、全体セッションがあって、今日のテーマ「構造化」に関する理解を深め、夕食を取った後は高機能自閉症を持った3名の人から彼らにとってのキャンプの意義を聞かせてもらう機会がありました。
3人ともキャンプ・ロイヤルに長く参加しており、それぞれの立場から話を聞かせてもらいました。知的の遅れはないのですが、やはり自閉症という特性から子どもの頃はずいぶんつらい思いをしたこともあったようでした。現在はノースカロライナ自閉症協会やTEACCHからの支援を受けながら、仕事やレジャーの機会を持っているようです。ある人はこう言いました。「キャンプ・ロイヤルは世界で一番楽しい場所だ。」
6日目
6日目のテーマは、「コミュニケーションと行動を考える」、他者とコミュニケーションをとることにチャレンジがあるキャンパーと、どのようにコミュニケーションをとるか、また、かれらの一見不適切に見える行動にどのような意味があるかを学びました。
同じく印象に残った言葉を箇条書きに
1)シンプルに(keep it simple)
2)問題行動が起こる前にその予兆を察し、刺激を軽減する。
3)情報を一度に与えることはかえって混乱を起こす。
4)我々がキャンパーをコントロールするのではなく、彼らが自分をコントロールできるようになることが大切。
5)キャンパーが「選ぶ」ということが大切。
今日のキャンパーはとても活発なティーンエイジャー、石を投げるという行動がよく見られるそうですが、トレーナーの発案によって、彼が信頼するスタッフの写真を添えた「石を投げると危ないよ」というカードを作り、その行動をとりそうになったときにそのカードを見せることによって、石を投げるという行動を回避することができました。このようにその人のニーズに応じたきめ細かい個別化も大切なことなのだそうです。夜のセッションはみんなでレクリエーション、みんなでドッジボールのようなボールゲームを楽しみました。カウンセラー、アクティビティ・ディレクターは7割が女の子、男の子もちょっと文化系?という雰囲気があり、おじさん大活躍でした・・・
7日目
7日目のテーマは「感覚統合」、聴覚、触覚、聴覚などの感覚の働きに特徴があります。キャンプの中でさまざまな感覚を養うことも彼らにとって大切な経験となります。なぜ、キャンプ・ロイヤルでプールが1日3回もあるのか、実はブランコとプールが感覚統合にとてもよい影響を与える活動なのだそうです。
そして今日はいよいよHands-onの日、ぼくのパートナーはティーンエイジャーの男の子、文字のタイムスケジュールを理解することができ、日常生活の活動もかなり自立している子です。こちらの言うことは理解していますが、出てくる言葉はオウム返しがほとんどです。はじめはドキドキでした。でも、何だかすぐに仲良くなることができました。プールでは一緒にダイビングをしたりもしましたよ。考えてみるとこんな風に1対1でパートナーとして接するのは初めての経験!とても楽しい数時間を過ごすことができました。
夜のセッションは自閉症のある子どもを持つ親の話を聞く機会がありました。子どもが自閉症とわかるまでのこと、わかってからのこと、親の目から見た子どもにとってのキャンプの意味、カウンセラーへのアドバイスなど、きっと大変なこともあったのだろうと推察しますが、時折涙を浮かべながらも、真剣に、そしてとても明るく話をしてくれました。これは僕も含めてカウンセラーたちをすごくやる気にさせてくれました(こちら風に言うとmotivated)。これをセッションの最後に持ってくるなんて、セラはずるい・・・
全体を通して・・・
自閉症という特性を理解したキャンプを行うためのトレーニングとして、本当に練り込まれたものでした。前半の3日間はかなりレジャーでしたが、これもアメリカ風のチームビルディングなのでしょう。何せこの後10週間キャンプが続くわけですから・・・
とくに後半の4日間は、こうしたトレーニングを受けるのが初めてだった僕にとっては本当に貴重なものでした。しかも、いきなり本場で!!
キャンプ・ロイヤルには7月11日から5セッション参加する予定です。本当に7月が楽しみになってきました。

簡単にと言いながらも長くなってしまいました・・・