2010/07/31

キャンプ・ロイヤル滞在記2 ースケジュールと場の工夫ー

キャンプ・ロイヤルでのキャンプ生活も3週目を終えました。Week 7はティーンが対象、Week 8はキッズが対象でした。やはりいろいろなハプニングもあったキャンプらしい2週間でした。
今回は自閉症のある子どもたちがキャンプのプログラムにスムーズに参加できるようにするための工夫を紹介していきます。
時間の見通しを持つことが、曖昧なことを受け入れることが難しく、コミュニケーションの取り方に特性があるキャンパーのために有効なのがStructuring=構造化です。TEACCHと関係が深いASNCらしくどのプログラムに関してもしっかり構造化されています。

1.Physical Organization=物理的な組織化
境界が曖昧だったり、何をする場所なのかわからない、などによる混乱を避けるために、場所をはっきり分けています。



これは、Arts & Craftsの様子を上から撮ったものです。キャンパーの特性に応じて、個人の机や大机などで個人のスペースを確保しています。


ハイキングをしています。


コースのところどころに遊具があり、キャンパーへの目印となっています。


キャンプファイアーの様子ですが、まわりに置いてあるベンチが境界=Boundaryとなります


これはThunder Scheduleでプログラムが変更になったときのことです。Gymの一角に絵を描いたり、本を読んだりするコーナーを作りました。ポイントは左の仕切り、移動式のベンチを置いただけですが、これだけでもPhysical Organizationの効果があるそうです。

ポイントは3つ
1)目で見てわかる仕切りや境界を用意する
2)キャンパーが集中できるように視覚的・聴覚的な刺激を最小限にする
3)何をする場所かはっきりさせる

2.Daily Schedule=スケジュール
時間の見通しを持つことが難しいキャンパーのためにさまざまな形式のスケジュールが用意されています。


これは1日を見通した文字によるスケジュール、活動が終わるたびに左にチェックをします。


これは終わったプログラムにマーカーで線を引き、次のスケジュールを確認しているところです。


これは絵によるスケジュール、終わるとカードがはがせるようになっています。


これは写真によるスケジュール、長い時間の見通しを立てるのが難しいキャンパーには次のプログラムが何なのかを示してあげます。
他にも食事の時にはフォークを見せる、Arts & Craftsの時にはクレヨンを見せるなどのObject Scheduleもあります。
Daily Scheduleで大切なことは、キャンパー1人1人にとって一番わかりやすいスケジュールを選ぶこと、Individualizeだそうです。

3.Work Systems=ワークシステム
ワークシステムはそのプログラムの中で、1)何を、2)どれくらい、3)どうしたら終わりで、4)次に何をするか、を視覚的に示したものです。
Arts & Craftsを例にしてみると・・・


30分の時間の中で3つの作品を作ります。それぞれの材料がボックスの中に入っています。


これが作品を作る順番を示したもの、もちろんAから始めます。




Aのカードを台紙からはがしてAのボックスに張り、作業を始めます。





実際の場面はこんな感じです。



中には全ての材料と文房具、作り方を書いた手順書が入っています。手順を見ながら、キャンパーによってはカウンセラーと一緒に作品を作ります。



できあがった作品はキャンパーの名前が貼ってある棚に持って行きます。全ての作品はキャンプの成果として持ち帰ることができます。




そして次の作品へ・・・一つ一つの作品にかかる時間は5分程度です。


全ての作品を作ったらChoice Time、パズルやゲーム、ブロックなどキャンパーの好きな活動を選べる時間です。


棚にはたくさんのパズルやゲームが用意してあります。キャンパーはここから自分の好きなものを選び、楽しむことができます。


これは前回も紹介しましたが、Shady CIrcleで行う歌やゲームのカード、歌やゲームが終わるたびにカードが外されます。

毎日夕食後に行われるSpecial Event(SE)でもさまざまな工夫がされています。SEは、サーカス・ナイト、極地探検、ジュラシック・パークなどさまざまなテーマで、アトラクション
が準備されています。



まずはリレーゲーム等の全体での活動を行った後、各ステーションに分かれてアトラクションを楽しみます。



各ステーションは色分けがされていて



各ステーションには何をするかが書かれています。


キャンパーはこのような台紙を持ち



参加するアトラクションに同じ色のカードを張ってから参加します。全てのカードが台紙からなくなったら活動が終わりということになります。

これはわかりやすい!と思いました。

4.Visual Structure
キャンパーにとって視覚的にわかりやすいようなさまざまなインストラクションやプロンプトが工夫されています。


このマーカーがあることによって


広い体育館の中で、キャンパーにとっては、ここに円になって集まるという印になります。

この3週間で、ぼくはキャンパーの気持ちがよくわかったような気がしました。英語での細かいコミュニケーションにはやはり難があるKazuにとっては、DirectionやCounselorのためのスケジュールがすごく役立ちます。それにしても次に何を準備する、などの細かい作業のコミュニケーションは英語で行われるわけで、ときどきついていくのが大変なときもあります。次に何をやるべきか見通しがつけにくい中で「あ、彼らはこういう気持ちなのかもしれない」と。

いよいよキャンプもあと2週。来週はAdult Week、Saraは「Old Friendsたちと会えるのがすごく楽しみだ」と言っていました。彼らの中にはSaraより長くキャンプに参加している人もいるそうです。

我がOld Friendsは今年もキャンプを楽しんでくれるのかなあ・・・と、日本を懐かしく思いました。

2010/07/17

キャンプ・ロイヤル滞在記 ープログラム紹介ー

自閉症のある人たちのためのSummer Camp、キャンプ・ロイヤルに参加しています。
今回はプログラムを中心にその内容を紹介していこうと思います。

キャンプ・ロイヤルは、年齢や障害の程度に応じて10週に渡って行われます。1セッションが6日間、日曜日の午後にキャンパーが集合、金曜日の午後に解散、土曜日が休日で日曜日の昼にスタッフが再集合というスケジュールになります。
今回のWeek 6は、高機能自閉症のあるティーンエイジャーたちがキャンパー、言葉によるコミュニケーションが可能で、ある程度のスケジュールの変更にも対応できますが、特有のこだわりやそれに加えて、思春期というChallengeがあるとSaraは言っていました。
キャンパーは14名ほどのグループ2つに分かれ(このグループはさらに2つのサブグループに分かれます)、2つのキャビンで寝起きをします。日曜日と金曜日のスケジュールは少し違うのですが、それ以外は毎日同じスケジュールでプログラムが進んでいきます。スケジュールはこちら
では、写真を交えながらプログラムを紹介していこうと思います。


朝8:15に起床、8:30から朝食となります。食事は全てDining Hallでとります。Buffet形式となっています。今回は子どもたちが自分で好きなものを自分でとることができます。好きなものをとったら自分の席について食べ始めます。キャンパーの特性を踏まえ、今回はキャンパー2人にカウンセラー1人がつく体制となっています。



朝食後はPlaygroundに移動します。ここにはブランコや砂場、滑り台などが設置されています。プログラムからプログラムへの移行に工夫が必要な彼らには、移行のためのさまざまな工夫が必要となります(詳しくはまた書くことになるだろうと思います。)。Playgroundに立ち寄ってブランコや滑り台をすることもその工夫の1つです。


これはShady Circleという集い、ここでみんなで歌を歌ったりゲームをしたりします。ここから1日の活動がはじまるといった感じでしょうか。


これは、Shady Circleで歌う歌やゲームなどが書かれたカード、その活動が終わるとカードが外されます。あといくつ活動があるか見通しがたてやすいように工夫がされています。

Recreation
さまざまな遊びの時間、Morning Acgtivityという日替わりのプログラムとGym Timeという2種類の活動があります。
Morning Activity:日替わりの活動です。


キャンプ場内の池でボートに乗ったり


これはトレーラーに乗ってキャンプ場をTourするというHayRide。他にも今回は、鬼ごっこなどをしました。

Gym Time:身体を動かす時間です。


これはみんなでエアロビクスをしています。他にもサッカーをしたり、バスケットボールをしたり・・・

各グループごとに、Water breakをはさんでGym TimeとMorning Activityを入れ替えで行います。その後はArts & CraftsとPoolを入れ替えで行います。

Arts & Crafts


Photo Albumを作ったり、Tシャツ染めをしたり、1日に2回さまざまなクラフトを行います。1つ1つはそれほど難しいものではなく、貼り付けたり、色を塗ったりというわりとシンプルなもの、30分の時間の中で2つの作品を作り、それらは全てキャンプの成果として持ち帰ることになります。他には彼らの大好きなパズルやゲームをする時間もあります。
このArts & Craftsにはさまざまな構造化の工夫がされています。今回はそれほど構造化されていなくても活動ができるキャンパーだったので、構造化の工夫についてはまた紹介しようと思います。

Pool


このキャンプ・ロイヤルで一番長い時間行うプログラムでしょう。彼らはほとんどみんなプールが大好きです。ひとつにはとにかく昼間は暑い(40℃近くでしかも蒸し暑い、まるで日本の夏みたいです)こと、もうひとつには、水の感覚が好きなキャンパーが多いというのもあります。午前、午後、夕食後と3回Poolに入る機会があります。みんなで飛び込みをしたり、泳いだり、マットや浮き輪で遊んだり、みんな楽しそうです。

これで午前中の活動が一区切りです。昼食後は14:45までNap Time、お昼寝の時間となります。一部のスタッフを除き、スタッフも休憩の時間となります。

Group Challenge


このWeek 6ではGroup Challengeというプログラムがあります。これは、各グループで自分たちがやりたい活動を相談して決め、1日30分、4日間かけて行うというものです。



1グループは何かを作りたいと言うことで、自分のうちの庭で使う物、Wind ChimeとBird Houseを作りました。


2グループはSkits(その場で考えた劇のようなもの)をしたいということで、自分たちでエイリアンを考え、そのお面を作りました。このWeek 6は、キャンパー自身が自分たちで活動を考えたり、歌のリクエストをしたり、みんなの前でお話しやジョーク(こればかりは笑うポイントがよくわからないので、みんなが笑うのに合わせて笑ってみたりしています)を話す機会を作ったり、というような工夫がされていました。

夕食後はSpecial Eventです。これも日替わりのプログラムです。今回行ったのは・・・


キャンプ・ファイアー


地元の縄跳びチームが来て演技をしてくれました。その後はみんなで縄跳びタイム。


その後はPoolへ。
その後、シャワータイムとなり、キャビンに泊まり込みとなる一部のスタッフを除いて21:15にはスタッフもお役ご免となります。

ざっと駆け足でプログラムを見てきましたが、工夫されている点をいくつかあげてみます。
●1つの活動の時間が短い
それぞれの活動時間は30分、短い時間で集中して行うことができるように工夫されています。その活動で何を、どれくらい行うのか、どうなったら終わるのかがわかるようになっています(ワークシステムの活用:これも詳しく触れる機会があると思います)。
●移行の時間がとられている
活動の間にはWater BreakやSnack Timeがあり、これもスケジュールの中に組み込まれています。
●スケジュール通りに行われる
全ての活動が時間通りに行われます。スケジュールの変更は基本的に悪天のみ、幸いにも今回は雷雨等の悪天候がなかったため全てのプログラムをスケジュール通り行うことができました。やはり一番大変でキャンパーたちにとってChallengeなのはスケジュールの変更だそうです。

他にもスタッフの役割や、対象ならではの工夫など紹介したいことはたくさんあるのですが、今回はこれくらいにしておきます。

今回は本当にたくさんの写真を撮りました。整理してみたら1000枚以上!
とてもたくさんの笑顔を収めることができました。Private Policyはクリアしていますが、Blogに載せるのはちょっと自主規制します。

さあ、あと4週間、楽しむぞ!

2010/07/10

Summer Camp for kids with Autism

7月5日から8日まで、Pennsylvaniaで行われたDragonfly ForestのSummer Campに参加してきました。このキャンプを知ったのは、2月のACA(American Camp Association)のConferenceで、Executive DirectorのFredが持っていたSessionに参加したこと。これがきっかけとなり、キャンプを見学させてもらえることになりました。


Dragonfly Forestは、深刻な疾病や障害をもった子どもたちのためのCamp for special needsとして、5年前に始まった、わりと歴史の新しいSummer Campです。ぜんそくや血友病、自閉症のなどの子どもたちを対象として1シーズンに5セッション行われています。
アメリカのSummer Campは独自の施設を持っているところが多いのですが、このキャンプは、Westtown SchoolというPrivate Schoolを借りて行われています。そう言った意味では独自の施設を持たないところが多い日本でも参考になります(とはいっても小学校から高校まであるこの学校の施設がまたすごいのですが・・・)。

それでは、写真を中心にキャンプの様子を紹介していきたいと思います(ちなみにPrivate Policyはクリアしています。Dragonfly Forestのwebsite、とにかくSlide showMovieなどが豊富です。是非是非一度アクセスしてみてください:残念ながらすべて英語ですが・・・)。


今回のセッションは自閉症を持つ子供たちのDay Camp、子どもたちは9:30から10:00の間に親の送迎でここまでやってきます。
親の引き継ぎを受けるカウンセラー、すべての子ども1人につき、1人の大学生がカウンセラーとして一緒に活動します。ちなみにカウンセラーがちょっとユニークな服装をしていますが、この日のテーマがSuper Heroだったからです。ちなみに、アメリカ人はこういったCostumeが大好きです。それとも、Camp Counselorといわれる人種が好きなのか・・・

ざっとプログラムを紹介します。
10:00- Activity Period 1
Sports & Rec, Arts & Crafts, Talent & Music, Waterfront & Nature, High/Low Course
11:15- Activity Period 2
Sports & Rec, Arts &Crafts, Pool, Talent & Music, High Low Course
12:30- Lunch
13:30- Free Select 1
Pool, Double Dutch & Jacks, Cartoon Drawing, Zoo, Cup Castle
14:30- Snack
15:00- Free Select 2
Pool, Scavenger Hunt, Paper Airplanes, Dance / Tea Party, Tag Games

午前中は年齢に応じて5〜10名程度に分けられたグループごとにさまざまな活動に参加します。ローテーションで各アクティビティをまわり、4日間で全てを体験することになります。
午後はグループにこだわらず、子どもたちが活動を選択して行います。基本的に全ての活動の時間は1時間で区切られています。ただし、Ropes Courseのみは2時間のアクティビティとなります。


これが中庭、まずはみんなここに集まり、そこから各活動に向かいます。各グループは色の名前がつけられていて、その旗の下に集まります。


これはWaterfront & Nature、主にCanoeとFishingを行います。学校の中に池もあるんです!


Pool、どのSummer CampでもSwimmingは大人気です。


Sports & Rec、これはArcheryをしているところ。ArcheryもTraditional Summer Campでは良く行われます。


これはParachute(日本ではパラバルーンなんて呼んでいるところもあります)。


これはArts & Crafts、この日はゾンビ・デイということでそれぞれFace Paintingをして、


指名手配書を作り、

ちょっと脱線しますが、ちなみに彼が持っているのはVisual Scheduleです。視覚からの情報が入りやすい自閉症の子どもたちのために(これは子どもには限りませんが)、何をどれくらい行い、どうなったら終わり、次に何をするか、といったことを文字や絵で表したものです。Camp RoyallではVisual Sceduleや構造化が徹底されていましたが、ここはもっと緩やかな感じです。


写真を撮ります。指名手配書に写真を貼ってできあがり。


Lunchの時間です。自分たちで食事を作ることはありません。


ぼくがここに来る目的のひとつだったRopes Course。Westtown SchoolはRopes Courseを持っています(10 High Course & 12 Low Course)。学校でOutdoor Education Directorを雇い、授業があるときには子どもたちを対象にしたプログラムやAthleticsを対象にしたTeam Building Programを、Vacationには外部のグループを対象にプログラムを行っているそうです。これはLow CourseにChallengeする子ども。


High CourseのCat WalkにChallengeしています。もちろんChallenge by Choiceなので、挑戦したいと思った子どもだけがChallengeします。中にはハシゴの途中で「降りる」と言い出す子もいますが、ファシリテーター(これも大学生)が必ず降りた後に「すごいなあ、あの高さまで登ったんだよ」などのPositiveなFeedbackをしていました。


これはBurma Bridge。


子どもたち大好き、Zip Line。


Giant Ladder、2人組で助け合いながら大きなハシゴを登っていきます。小学校低学年の女の子2人がChallengeしています。見事登りきりました!

子どもたちがRopes CourseにChallengeする様子を見られたのは良かったなあ・・・達成感とかChallengeする気持ちとか、誰にとっても大切なものなんだ。


1日の活動が終わり、親が待つParkingへ向かいます。

どんな形でキャンプが運営されているかここでちょっと触れておきます。
今回のセッションは、7名のDirectorがいて(いずれもCampを仕事にしている人たち、いつもは3名だそうです)、プログラムの企画やスタッフ・トレーニング、緊急時の対応等の役割を負います。
各グループ(ここではユニットと呼んでいました)にはキャンパーと一緒に活動するカウンセラーの他に、ユニット・リーダーがいて、グループを誘導したり、サポートしたりします。その他にプログラム・リーダーがいて、全てのアクティビティの指導を行います。


4日目の午後、最初で最後の全体で行うプログラム。なんとこれまでの間に全体で行うプログラムはひとつもありませんでした。日本でありがちな「はじめの集い」的なものも一切なし、いきなりアクティビティに入りました。
そして、最初で最後の全体プログラムはMessy Olympic!(意訳すればびしょびしょ・ぐしゃぐしゃオリンピックといったところでしょうか)
グループごとにさまざまなアトラクションをまわりますが、そのどれもがびしょぬれで汚れるものなのです!


これは、Water Slider、斜面に黒いプラスチックのシートを敷き、水を流して滑り台をします。


こんな感じで。


これはカウンセラーたちをびしょびしょ、ぐちゃぐちゃにしちゃおうというもの。容赦なくサワークリームをカウンセラーの顔に塗りたくります。


なぜかキャンパーたちもサワークリームまみれでいす取りゲームをしているところ。

こんな楽しいプログラムを見ながら、DirectorのSylviaと話をしました。Sylviaは、Camp for kids with AutismのDirectorで以前はノースカロライナ自閉症協会でも働いていたことがあります。Camp RoyallのSaraのこともよく知っていました。普段はNCのAshevilleで自閉症の各種サポートプログラムを行っているそうです。
このキャンプは始めてから5年になるけれども、最初のキャンプは病気を持った子どものプログラムだたそうです。1年ごとに自閉症のプログラム、ぜんそくのプログラム、というように対象のバリエーションを増やしていったそうです。
スタッフの確保は、FredやSylviaが近くのCollegeに行って募集をしたりするそうです。でもスタッフとしてきた学生に、「友達を誘って来年来て」というのが一番有効な人集めの方法だと言っていました。
最初のセッションが始まる前に5日間のスタッフ・トレーニングを行います。もちろん対象者理解等のセッションもありますが、彼女が一番大切にしているのは、「Camp Cultureを共有すること」だそうです。スタッフみんなが仲良く楽しそうにプログラムをしていると、それは子どもたちにも伝わる、といっていました。
普段自閉症のある人たちと接している彼女からこの言葉を聞けたことは、とてもよかったなあ。Camp Royallは、全てが構造化されたいわゆるSpecialなもの、なかなかすべてを取り入れるのは大変だなあ、というのがスタッフトレーニングに参加して思ったことでした。

でも、このキャンプはいい意味でおおらかでした。

Camp Cultureか、いい言葉だ、メモっておこう。

明日からはいよいよ5週間、Camp Royallに行ってきます。
またレポートします。