2009/10/22

WRMC



10月14日〜16日にかけてNorth CarolinaのDurham で開催されたWilderness Risk Management Conferenceに参加してきました。
これは、OBSやNOLSなど、北米の有名な冒険教育団体が中心となって、Outodoor Adventure EducationのRisk Managementに関するさまざまなSessionやNetwork作りのための企画などが行われるものです。
14日は授業、16日からBackpackingの授業のField Tripのため、15日のみの参加となってしまいましたが、さまざまな情報を得ることができました。
Conferenceは午前2 Session、午後2 Session(それぞれ1時間半)あり、「プログラム・マネジメント」、「危機管理と緊急時の対応」、「野外救急法」、「法と保険」、「スタッフの採用とトレーニング」、「フィールドにおける実際」、「最新のトピックス」などに関する内容からそれぞれ1つを選ぶというものでした。
僕が選んだSessionは・・・
1)Accidents in Outdoor Recreation Programming
実際の現場でどのような事故が多いのか、Speakerの実体験も含めた内容でした。後半はそれぞれの組織で事故や事故にはならなかったがヒヤリとした出来事などをどのように収集しているかについて、グループでディスカッションを行いました。その活動やその活動を行う目的のこともあるので、野外活動における事故を100%防ぐことはなかなか難しいのですが、野外での事故のデータを蓄積し、共有していくことが大事だなあと感じました。
2)Risk Alignment Series: Achieving Organizational Alignment Through Staff Management
組織がRisk Managementを考えるにあたって必要不可欠なのがStaff Management、Staff Managementを行う上でKeyとなる4つの領域、組織による予期、判断の成熟、行動の修整、工学的解決のそれぞれについて詳しい説明がありました。組織としてどのような危険があるかを予測し、その時にスタッフがどのような判断をし、行動するか、そしてその課題を解決するためにどのようなトレーニングをするのか、さまざまな情報機器やネットを利用した壊滅策についての提案がありました。な
かなかむずかしい内容だったので、Session中は半分ほどしか内容を理解できませんでした・・・トホホ
3)Medical Topics: New, Controversial, and Old
野外で起こりえるケガや病気に関するトピックスを扱ったSessionでした。今流行中のH1N1 Influenza から、頭部にケガをしたときの診断の基準、止血の方法、熱中症への対応まで、幅広く、そして実践に即した内容でした。特に北米では万が一のことが起こった際の搬送や避難にかなりの時間がかかることがあり、そのような状況で野外の指導者にどのような対応ができるのか、それによって救われる命、失ってしまう命があります。実践に直結する最新情報と言うことでたくさんの参加者がありました。
4)Conducting Internal and External Incident Reviews
事故やニアミスが起こった際に、
それをどのような手順で記録としてとりまとめ、組織のRisk Managementに活かしていくか、またその事故が死傷者や重大な後遺症を負うような重大なものであった場合、どのような形で外部に公表し、組織の外部から評価を受けるか、そしてその情報を業界全体として共有していくかについてPresentationがありました。1)とも関連しますが、やはり事故に関する情報を組織内だけでなくどのような形で共有していくかが大事で、その意味でもこのようなConferenceは重要な役割を果たしているんだなあと感じました。

その他にはさまざまな団体による展示コーナーもあり、パンフレットなどたくさん頂いてきちゃいました。
全体を通して感じたこと、まずは、さすがにOutodoor Adventure Education先進国、参加者も200名近くあり、さまざまな団体が参加しており、ビジネスとしても成り立っていることに感銘を受けました。もうひとつ、参加者がよくしゃべること、Speakerの質問にはちゃんと答え、わからないことがあれば、Speakerが話している最中でも手を挙げて質問すること、そしてそれに対してSpeakerもいやな顔一つせずに丁寧に答えること、自己主張の国なんてよく言われますが、多くの国から色々な人たちが集まっているからこそ、お互いの理解を深めるために、Communicationをとることが重要なんだろうなあ、なんて思いました。



1 件のコメント:

  1. やっほー、見つけたよ。ジンです。雪?すごいね。
    えっと、今、趣味英語です。なんてね。トイレの友達。
    相変わらず楽しそうで何より。今度いつ行けるか、かなり検討中よ。
    まずは、ブログ見つけた記念です。

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